CHAPTER02
原稿を準備する
書きかけの文章も、手書きのノートも、写真の束も。
まずは手元にあるものを「本の材料」として眺めてみましょう。

- 原稿は何ページ必要?
- 手書きでも大丈夫?
- 写真はどう整理する?
- 何から書けばいい?
「まだ整っていない」状態からでも始められます。
原稿というと、最初から最後まできれいに書き上がった文章を想像しがちです。
けれど実際の本づくりでは、昔の日記やメモ、写真、年表、手紙などを集めるところから始まることも少なくありません。
まずは「完成させる」より、「材料を集める」と考えてみましょう。
原稿はどのくらい必要?
必要な原稿量は、本のサイズや文字の大きさ、写真の点数によって変わります。原稿用紙何枚、何文字と先に決めるより、今ある文章や資料を一度集めてみる方が、本の全体像をつかみやすくなります。
原稿になるものの例
- Wordやメールに残していた文章
- 日記、手帳、原稿用紙、ノート
- 昔の写真やアルバム
- 年表、手紙、新聞記事、賞状などの資料
- 作品名や制作年をまとめた一覧

POINT
文章が少なく見えても、見出しや写真、余白が入ると紙面の印象は変わります。ページ数は原稿を見ながら調整できます。

手書き原稿でも大丈夫?
もちろん大丈夫です。ノートや原稿用紙しか残っていない場合でも、本づくりは始められます。ページ順が分かるように番号を付け、固有名詞や読みにくい文字だけ補足しておくと、その後の作業がスムーズです。

先にしておくと安心なこと
- 原稿に通し番号を付ける
- コピーやスキャンを残しておく
- 人名・地名などに読み方を添える
- 「ここに写真を入れたい」など希望を書き込む
写真や資料を整理する
写真や資料は、「何が写っているか」だけでなく、「なぜ載せたいか」が分かると編集しやすくなります。すべてを細かく分類する必要はありません。まずは章や年代ごとに大まかに分けるくらいで十分です。
写真にひとこと添えるなら
「1985年 夏・松島にて/家族旅行」くらいのメモでも、あとで大きな助けになります。
データ写真の場合は、「01_家族旅行_1985.jpg」のように番号・内容・年代を入れておくと、順番が分かりやすくなります。
原稿を書くときのポイント
最初から「本らしい文章」にしようとすると、かえって手が止まりやすくなります。順番や言い回しはあとで整えられるので、まずは思い出したことを自分の言葉で書き出してみてください。
書き出しに迷ったら
- いつのこと?
- どこでの出来事?
- 誰と一緒だった?
- 何が印象に残っている?
- 今振り返るとどう感じる?
