日本公衆衛生学会
大会長挨拶

大会長  柴山 志穂美
神奈川県立保健福祉大学実践教育センター
地域ケア教育部長 兼・保健福祉学部准教授

 少子高齢化や、社会情勢の変化によって、ケアマネジメントの範囲は拡大し、高齢者のみならず、障がい、貧困、ヤングケアラーなど、複雑化多様化するニーズへの重層的な対応が求められています。また、予想をはるかに超える災害や想定外の感染拡大による非日常の対応も余儀なくされてきました。このような状況下では、生活様式の変化に伴う新たなテクノロジーの進化など、これまでの専門性に加えて社会の変化に適応するための新たなスキルの獲得として、リスキリングによる価値の創出や、DX時代に求められる新たなアプローチや技術革新が必要です。生産年齢人口の減少は、医療・介護の人材不足にも影響しており、生産性の向上や効率化、デジタル技術の活用も求められてきます。

 そこで、第23回研究大会は、「変化する社会における次世代のケアマネジメントを考える~持続可能なアプローチとイノベーションの模索~」をテーマとし、ケアマネジメントにかかわる、実践者、研究者、教育、自治体、地域の方々など、さまざまな分野の知見を融合することや、皆で語り合う参加型のプログラムも企画して参ります。

 日本ケアマネジメント学会の会員の多くは、ケアマネジメントを担う実践者で構成されております。しかしながら、「学会は敷居が高い」「研究のことはわからない」といった声も耳にします。これまで参加したことのない方にも、是非お声がけいただき、学びあう場を一緒に作りましょう。皆さまが、最新情報や知識の更新、ネットワークの広がりなど、お土産を持って帰れるように、実行委員一同で精いっぱい準備して参ります。多くの方々に足を運んでいただけることを願って、海の見える横須賀でお待ちしております。

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