笹氣出版印刷は1921年の創業から100周年を迎えました。
学術の世界に見出され、仙台を中心に様々なお客様に育まれ、鍛えられ、
お陰さまをもちましてこれまで歩んでくることが出来ました。
ありがとうございます。

創業

1921

笹氣幸治 仙台市国分町に笹氣印刷所創業

笹氣幸治が1921年(大正10年)8月、家業であった紙商「畑谷商店」の印刷部門として「畑谷商店印刷部 笹氣印刷所」を設立。

ランストン・モノタイプ機

1931

米国のモノタイプ・コーポレーション社より日本でもめずらしい「ランストン・モノタイプ機」を購入

美しい欧文論文の印刷にはこの「モノ式欧文活字自動鋳造植字機」が大いに活躍し、業界に貢献した。
また当時東北帝国大学心理学千葉胤成教授、医学部病理学木村男也教授、理学部真島利行教授、金属材料研究所長本多光太郎総長、工学部長宮城音五郎教授、理学部長小林巌教授を始め諸先生方から『地方での研究論文の印刷を』との意向のもとに大いに御賛同を頂き激励を受ける。

上杉

1947

戦後、上杉の地に本社を移転

東北地方の中心地、仙台市役所並びに宮城県庁に程近い上杉の地に本社営業所並びに工場を落成、移転し業務を開始した。

西藏撰述佛典目録

1950

「西藏撰述佛典目録」を制作

東北大学(文学部)の依頼をうけ「西藏撰述佛典目録」の制作を開始。
原本よりチベット文字を創刻し字母をおこし、その間5年の歳月を費やして、1955年5月に印刷完了。
各国に配布され、学会に貢献したということで、その労作は大いに賞讃された。本書の著者は日本学士院賞を受賞。

澁澤栄一傳記資料

1954

「澁澤栄一傳記資料」を制作

澁澤栄一傳記資料刊行会理事長矢野一郎氏より澁澤栄一傳記資料第一巻の原稿を受領。
以来全58巻及び補遺10巻合計68巻を20年間にわたり印刷を続け、完成。感謝状を授与される。本書は朝日文化賞を受賞。

フォーム印刷工場

1962

東北初のフォーム印刷専門部門を設置

フォーム印刷工場(G・B・F印刷)設置。米国のビジネス機械類の発達を視察、わが国における事務機械の発達普及を予見し、わが社は「G・B・F印刷」という専門の部門を設けて東北初のフォーム印刷を開始し官庁、会社等に納入。

1967

東京営業所開設

大学、学会が数多くひしめく東京に拠点を設置することで、さらに多くのニーズに応える体制を敷く。

サプトンA7262

1974

当時最新鋭の電算写植機サプトンA7262を東北で初稼働

文字組版の画期的改革を企図し、電算写植機(サプトンA7262)を当社用に開発導入、東北で初めて稼動に入る。

新社屋

1980

新社屋が完成し、全部門を集約

新社屋を建設し、活版・電算写植・GBF印刷・笹氣美術整版印刷・軽印刷・デザイン・版下部門をともに一堂に収め管理・能率向上を図る。

2000

8色機を東北初導入

東北で初の8色機を導入。これは一度に両面4色印刷、または片面8色印刷が出来る印刷機械であり、更なる高品質の印刷を目指す。

笹っぱ活字館

2001

創立80周年を機に笹っぱ活字館開館

本社1階には「笹っぱ活字館」をオープン。
ここには先人たちが歩んだ匠の軌跡、創業以来培われた文化創造の証としての本や機材を展示。
また、出版事業を再開させる。

文化伝承叢書 前進力

2003

「文化伝承叢書」の出版を開始

第1弾として『紙の手技紙漉きの匠 白石和紙 遠藤忠雄』を出版。
手で考え紙を漉く、紙漉きの匠白石和紙の遠藤忠雄氏の果敢な人生と彼の技と思考の源流をたずねた著書。
その他、ベガルタ仙台を率いて、J1昇格を果たした清水秀彦監督のチームと自分自身の軌跡をたどりながらの人材育成論「前進力」を出版。

ISO14001

2004

ISO14001(登録証番号 JQA-EM4031)取得

環境負荷の低減を踏まえた持続可能な事業の発展を目し、環境マネジメントシステムを導入。

文字・活字とのふれあいDay

2005

「文字・活字文化の日」制定を記念し、第1回文字・活字とのふれあいDayを開催

以後、定期開催となり、2019年で第15回を迎えた。

GP認定・FSC認証

2006

FSCのCOC認証資格を県内印刷会社として初取得

環境マネジメントシステムの一環としてFSC(森林管理協議会)のCOC認証資格を県内印刷会社として最初に取得。日本印刷産業連合会よりグリーンプリンティング(GP)認定工場としての認定も受ける。この他、GPN(グリーン購入ネットワーク)等、一連の環境活動グループに登録すると共に環境対応製品の製造に傾注。

まなびのめ

2008

学術の世界と市民をつなぐ情報誌「まなびのめ」創刊号発行

「学術の世界と市民をつなぐ」をコンセプトに創刊。毎号様々な分野の研究者へのインタビューのほか、市民向けの「まなびイベント」を掲載。知的好奇心の高い読者の支持を集めている。

東日本大震災

2011

東日本大震災

3月11日、東日本大震災によりオフセット印刷機が大破。その後、4月7日の最大余震でも印刷機が大破し約2ヶ月間、自社での印刷が停止に追い込まれる。

妝匣の本質

2012

「文化伝承叢書」特別編。『妝匣の本質 ひたむきに生きる、刷匠たちの念い』を出版

「文化伝承叢書」特別編。創業90年を記念し、愚直なまでに一途に信念を貫き通した笹氣の刷匠たちを描く『妝匣の本質 ひたむきに生きる、刷匠たちの念い』を出版。

Versant 2100 press

2014

カラーオンデマンド印刷機Versant 2100 Pressを導入

カラーオンデマンド・小ロット印刷・簡易製本に対応するため、富士ゼロックス製Versant 2100 Press を導入。

2021

創業100周年

社員、お客様、協力会社のお陰さまをもって、創業から100周年を迎える。