HOME > 病理技術会誌表紙の由来

現在の研究会誌(病理技術)は1983年、第27回例会時の総会において名称を病理技術研究会-Japanese Society of Pathological Technology (J.S.P.T.) に、会誌名を病理技術研究会誌「 病理技術 」に変更した。
表紙のデザインは当時編集委員長を勤めていた福島範子先生が担当された。由来について編集後記より引用する。

これは今から6800~5000年前とされる中国の新石器時代の仰韶(ヤンシャオ)の彩陶からアレンジしたものです。原図は彩陶舞踏人物文鉢と名付けられている青海省、大通県上孫家寒出土の陶器で、現在、北京の歴史博物館にあります。説明文によると手をつないで楽しく踊っている図だそうで原図にもゆれているおさげのような髪の他に尻尾のような腰布?も描かれています。かねてから本誌の表紙のデザインには私達の仕事を手によって象徴したい、共同作業を手を結ぶことで表現したいとおぼろげに考えていました。まだ遥かな有史前の人間の文化遺産は、今の私達の仕事の原点とも考えられ、このデザインが私達のためにあったように嬉しく思われました。
編集委員会で検討し、原図の尻尾はわかりにくいので除き、男性も女性のつもりで人物を2色分けたり、デザインや色を選んで幹事会の承認を得て決めました。

-1983年6月初旬 編集委員会 福島範子記-

表紙右上の記号(ISSN:0917-5814 CODEN:BYGIEZ)は1991年に逐次刊行物と
して国際登録した際の本誌特有のナンバーとキータイトルである。