HOME > 病理技術研究会について

本会は故渡辺恒彦先生が病理技術の安定と発展を願って橋本敬祐・武石詢・福島範子諸先生らと発足させた研究会で、当初は組織技術研究会と称していた。
発会時の案内が本会の趣旨のすべてを表わしているので原文をそのまま記載する。

組織技術研究会のご案内

組織技術が病理学その他にとっていかに重要であるかは、今更いうまでもありません。そしてこの組織技術ほど表面上やさしく見えながら、これほど奥行きの深い技術もそんなに多くないと思います。すこし極端ないい方をすれば、少々無理をすれば一カ月の訓練で一応の技術をおぼえることも不可能ではないでしょうが、しかし10年20年この道にいそしんでも、これで十分だなどといえないどころか、次から次へとむつかしい問題があらわれて、どうしていいかわからないというのもこの道の特徴ではないでしょうか。

中 略

こんな時、同じ道に苦労している者同士が集まって知恵を出し合ったり、一緒に新しいことを勉強したりすることができたら、それは有益なことだとお考えにはなりませんか。残念ながら現在私達はこうしたチャンスに十分めぐまれているとはいえません。そこで私達有志がこんな勉強のチャンスをつくってみようと思い立ちました。そしてその第一回を、下記の要領でやって見ることにしました。どうぞご関心のある方はふるってご参加下さい。そしてご遠慮のないご意見をおきかせ下さい。

第 一 回 組 織 技 術 研 究 会

昭和48年7月7日(土) 4.45 ー 7.00
国立東京第一病院 西棟一階講堂