会長挨拶

第45回日本疼痛学会開催にあたり

第45回日本疼痛学会
会長 矢吹省司
(福島県立医科大学保健科学部学部長;医学部疼痛医学講座教授)

 この度、第45回日本疼痛学会の会長を務めさせていただく矢吹省司です。45回を数える歴史ある学会を福島の地で開催できますこと(来年の話なので未定の部分もありますが・・・)を大変嬉しく、かつ光栄に思っております。

 本学会は、2023年12月8日(金)〜9日(土)にコラッセふくしま(福島駅から徒歩3分)で開催させていただきます。テーマを「基礎研究と臨床研究から Total Painに迫る」と致しました。私が初めて本学会に参加した20年ほど前は基礎研究が発表の主体でありましたが、近年は臨床研究も多く発表されるようになってきました。基礎研究の知見を発展させて臨床研究へ、また臨床研究の疑問を基礎研究で解決するというスタンスで、私は脊椎・脊髄疾患や痛み疾患に対してアプローチして参りました。痛み、特に慢性の痛みで悩む国民が数多く存在します。本学会では、皆様の協力を得まして、基礎研究と臨床研究から全人的に痛みを見て、さまざまな視点で病態解明と有効な治療法に迫っていきたいと思っております。特別講演の講師には、前IASP会長のClaudia Sommer先生をお呼びすることになっております。世界の痛み研究にも触れる良い機会になると信じております。

 12月の福島は寒さが厳しい時期ですが、美味しい日本酒(全国新酒鑑評会9連覇中)と美味しい料理を準備して皆様を福島にお迎えしたいと思っております。また時間を見つけて福島の観光もしていただければと思います。東日本大震災・福島第一原発事故から11年以上が経過しましたが、まだ復興半ばです。皆様から元気をもらい、さらに復興を加速させていきたいと思っております。

 多くの先生方の参加を心待ちにしております。よろしくお願いします。

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