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ゲノム研究のための質の高い病理検体の採取法
~ゲノム病理標準化センターでの取り組み~

金子 伸行

東京大学医学部付属病院
検査部病理部


 ゲノム病理標準化センターは、平成26年に文部科学省科学技術試験研究委託事業「オーダーメイド医療の実現プログラム」におけるバイオバンク・ジャパンBio Bank Japan基盤事業の一環として、東京大学医学部附属病院病理部に設置されました。平成27年4月からは、同事業名で国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)に移管されています。
 標準化センターでの主な取り組みとして、病理組織検体バンキングのための病理組織検体取扱に関する改善・標準化手法の基礎研究を行うとともに、組織検体バンキングに関係する医師、技師の方々を対象に、「病理組織検体取扱講習会―ゲノム医療実現のための病理標準化センター講習会―」を行っています。
 「病理組織検体取扱講習会」は日本病理学会の「日本専門医機構病理領域別講習のための単位取得講習会」、日本臨床衛生検査技師会では「単位取得可能な日臨技認定センター承認研修会」に認定されており、ゲノム研究用病理組織検体取扱い規程に沿った正しい検体採取法と核酸抽出法を習得することを目的として、座学と実習を行っています。
 本稿では2016年3月に日本病理学会が策定した「ゲノム研究病理組織検体取り扱い規程」とゲノム病理標準化センターで行われている実習について紹介します。


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