■ プログラム

HOME > 例会抄録 > 第91回日本病理組織技術学会 > 組織切片を少数染色する際に便利なハーフバスケット

組織切片を少数染色する際に便利なハーフバスケット

加茂 隆春

浜松医科大学 腫瘍病理学講座


HE染色、特殊染色、免疫組織化学酵素抗体法(以下 免疫染色)、蛍光in situ hybridization (以下 FISH 法)などの、パラフィン切片のプレパラート作製用手法は、脱パラ~脱水、封入までを 市販品20枚入り染色カゴと染色ビンで染色し、処理されることが多い。小規模施設あるいは免疫染色など少数 (2~9枚) のオーダーでも同じカゴを用いざるを得なく溶液も減らせない。また5枚用溝付き染色ビンを用いると、直にスライドを浸漬していることから、1枚ずつ把握して出し入れするので、時間がずれて素早くできず、急ぐと溝に引っ掛かることもあり、2枚重なる、などの危険がある。問題例として、研究用で、平均5枚以内を染めることが多い FISH法 の、前処理の(95℃)、プロテアーゼ(37℃)やプローブ洗浄(72℃)をするときに。また免疫染色は賦活処理液 (95℃/20分、40分)に浸漬するときである。これを解決するために、ハーフサイズのカゴを試作したので使用状況を報告する。
(橋本螺子株式会社と改良試作中) (特許出願中 : 2014-157406)


例会抄録一覧へ戻る