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偏光観察における緑色光に関する検証

磯崎 勝

小田原市立病院 病理診断科


[はじめに]アミロイドを証明するためには、コンゴー赤染色やDFS染色に加えて偏光による緑色光を観察する必要がある。 この偏光による緑色光の本態について検討を行った。
[方法]アミロイド物質に対して無染色のまま偏光観察を行った。
コンゴー赤染色およびDFS染色を行ったものを偏光観察し両者を比較する。
[結果]無染色での偏光観察:白色の偏光のみが観察された。
アミロイド染色後での観察:アミロイド染色によって染色された部分に対して黄色~緑色偏光が観察された。
[考察]アミロイドの証明にはアミロイド染色の紅色と黄緑色偏光の確認が不可欠である。この黄緑色偏光は、アミロイド線維によってもたらされるものではなく線維に色素が吸着することによって生じる現象であることが確認された。


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