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色再現に優れるLED照明を搭載した新型顕微鏡BX43のご紹介

川崎健司
オリンパス(株)ライフ・産業システムカンパニー
LI 開発1部 光学開発グループ


 BX43はBXシリーズの最新モデルとして、2010年4月に発売をいたしました。 病理検査分野では検査する対象の多様化と検査件数の増加により、検査者一人ひとりにより多くの作業が要求されています。そこでBX43は、この検査効率と快適性の向上を目的として開発を行いました。
従来のハロゲン照明下での観察では、照明の明るさに対して色温度が一定ではないため、顕微鏡の設定で見え方が変わっていました。一方で近年の高輝度白色LEDは、十分な色再現性を有しているとは言えず、特に染色標本の重要な色である赤や紫の色再現は、今までのハロゲン光源の色再現性とも異なっており、見え方に違和感がありました。 今回のオリンパス独自の高演色白色LEDは、病理検査のための専用光源として開発しました。
従来の白色LEDが苦手としていた赤や紫の色再現性を大幅に改善し、染色標本の色を忠実に再現することが可能です。しかも低消費電力(3W)で長寿命(約20000時間)の特性を備えているので突然のランプ切れがなく、安心して最適な照明で観察が可能です。
また白色LEDを有効に活かすライトマネージャ機能は、従来のハロゲン照明のように明るさを変化させても色温度が変化しないので、対物レンズごとに照明の明るさを簡単に設定でき、観察時の効率を高めています。
本発表では白色LEDを中心にBX43の特徴について発表させていただきます。


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