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ホルムアルデヒドの有害性とホルムアルデヒド用マスクについて

久保 公平(興研株式会社)


ホルムアルデヒドは安価で経済的なことやその化学的特性の利便性から医学分野では標本の固定や防腐に使用され、また、産業の分野で接着剤や消毒剤等幅広く使用されてきましたが、その有害性については今まであまり問題視されていませんでした。しかしホルムアルデヒドを取り扱う作業での健康被害や建材から揮発するホルムアルデヒドによるシックハウス症などが取り上げられるようになりました。

厚生労働省では平成14年3月に「職域における屋内空気中のホルムアルデヒド濃度低減のためのガイドラインについて」(基発第031500号)を出し、事業者は職域における屋内空気中のホルムアルデヒドの濃度を0.08ppm以下とし、ホルムアルデヒドによる労働者の健康リスク低減を図るため、措置を講ずるよう努めること。ただし、作業の性質上0.08ppm以下が著しく困難な作業場(特定作業場)は0.25ppm以下とし、特定作業場において、換気装置の設置など有効な措置を講じて0.25ppmを超える場合には有効な保護具等を使用することを求めています。

また、WHOの研究組織である「国際がん研究機関」(IARC)がホルムアルデヒドを人間に対して発がん物質に分類しました。

このようなことから当社ではホルムアルデヒド専用の防毒マスクと簡易防臭マスクを製品化し販売を行っております。

今回ホルムアルデヒドに対する個人ばく露を防ぐ為の有効な手段のひとつであるこれらのマスクについての性能について紹介いたします


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