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アルミニウム染色の応用:アルミニウム皮下移植ラット

宮川 誠ほか(帝京大学医学部)


人工関節、歯冠修復用合金などの金属アレルギーが生じるためには原因金属がイオン化し、蛋白質と結合して不完全抗原(ハプテン)を形成すると考えられている。従って移植された金属が体内でどのように変化していくのか、特にイオン化しているのか否かが重要である。エネルギー分散型X線分析は電子顕微鏡のレベルで細胞組織内の元素の分布を検討できるが、イオン化しているか否かについては検索できない。ひるがえって、光顕の組織化学染色はイオン化している金属とのみ反応するので、この方法の有用性が考えられた。アルミニウム合金は重要な生体材料であるので、予備的な研究としてアルミ箔を長期皮下移植したラットについてアルミニウム染色を行い、アルミナ〔酸化アルミニウム〕や塩化アルミニウムを皮下投与した群とその染色性を比較した。


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