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院内環境改善のためのオゾン衛生管理装置(ベガ、TMO-25)の活用について

肉倉雅博(㈱タムラテコ)
和内武志(㈱サーマル)


現在、病院、診療所において、今や相互感染の問題は避けて通れず、年々厳しくなってくる衛生管理、環境規制に対応していかなければならない。医療施設のなかで最も病院が院内感染の可能性が高い施設である。そのような環境下で治療の内容を考えてみると、患者、医療従事者、特に医師、スタッフは、院内感染において、リスクの高い立場におかれている事は事実である。これからの病院は医療従事者、患者にとって安全で安心のできるユニバーサルプレコーション(総合的予防対策)の考えを進めていく必要が高まり、病院経営の新たな問題として、今後益々重要性を増してくることが予測される。患者、医療従事者、医療機械、病院施設のトータル衛生管理を考える上で、安全で殺菌力が高く、公害のないオゾン衛生管理装置(ベガ、TMO-25)の活用を提案する。
オゾン(O3)の概要
①オゾンとは
オゾンは、酸素原子3個で分子を構成する物質(O3)で、自然界ではフッ素に次ぐ酸化力を有している。その酸化力により殺菌・脱臭・分解(タバコの煙臭、ホルムアルデヒド、農薬等)、脱色を行うことが可能である。
②オゾン殺菌の特長
オゾンの除菌力はオゾンの持つ酸化力の強さに依存する。その強さは塩素の7倍と言われる酸化力を有する。細菌やウィルスなどの細胞壁を酸化破壊することにより、浸過率が変化し細胞全体を破壊することにより死滅させる。
③オゾン脱臭の特長
オゾンによる脱臭法はオゾンの強い酸化力を利用した方法であり、臭いの元になっている成分の化学的な結合を分解し脱臭する。
④オゾンの安全性
オゾンは大気中では非常に不安定な物質であり、殺菌力はきわめて強いにもかかわらず、有機物等と反応すると分解して酸素に戻るため化学薬品等と違い残留毒性の心配はない。


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