HOME > 例会抄録 > 第69回病理技術研究会 > アストラ青染色の検討
細沼 佑介(防衛医科大学校病院検査部)
第65回病理技術研究会(2002年3月)においてアルシアン青色素が入手困難な状態ではないかとの情報が話題になり、取扱い試薬メーカーに解答をもらったところ、従来の製造業者ではEMサイエンスのみが製造を行っているとの解答であった。
また、入手困難な情態にあるアルシアン青に変わってヨーロッパで酸性ムコ物質検出に使われているアストラ青を使用してはどうかとの提案がなされた。
我々はアストラ青色素がアルシアン青色素と真に同一の染色性を示すのかを検討してみた。また、アストラ青の最適染色条件についても検討を行った。
結果的には粘液物質はアルシアン青同様の染色性を示すが、その染色態度が異なることや、消化試験、組織分布等において若干アルシアン青と異なる点が認められたので報告する。