HOME > 例会抄録 > 第68回病理技術研究会 > 組織標本アレイヤー(Beecher Instruments社製)で作製したブロックの融合化
加茂 隆春(浜松医科大学病理学第一講座)
我々の教室にある組織標本アレイヤー(Beecher Instruments社製)は、数十から千単位の組織を1つのパラフィンブロックに配列する機械として知られている。配列したアレイブロックを薄切するためには、通常トランスファーテープシステムを併用する。ところがこのシステムを用いると、数多くのアレイスライドが必要になる場合はランニングコストが高くなる。テープを使わず配列したブロックの薄切時に組織の脱落がおこらないようにするため、融点温度の違うパラフィン等を用いてアレイブロックの融合化を試みたところ、テープを用いない薄切を可能にしたので報告する。