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LSIメディエンスにおける取り組み

鈴木 行正

株式会社LSIメディエンス 病理・細胞診ラボラトリー


 当ラボラトリーは2019年にISO15189を取得し、それに基づいた教育プログラムを実施している。
 継続的な教育プログラムを全従業員が利用し教育・訓練を行うため、コンプライアンス、個人情報保護などの一般教育や技能評価や社内研修会など技術向上を含めた年間の教育訓練計画を管理者が設定し実施後、教育研修記録台帳へ記録している。
 新入社員は、ルーチン業務を行うための基礎的な教育として検査技術や機器取り扱いなど教育訓練計画が作成される。各自、管理者と指導者と共に年間の目標を立て、実施可能なレベルに達するまで教育し管理している。指導者は新人1名につき2名(正、副)ベテラン社員が付き指導している。また、検査センターであるため検体の検査依頼情報は依頼書から得るしかなく属性の不備、検査材料、採取部位や臨床所見が不明瞭である場合の問い合わせや、顧客からの報告期日や様々な要望についての電話対応の教育も必須である。病理検査技師の教育は病理知識や高品質な標本作製、細胞診の判定技術の向上は基より、施設での検体の保管、管理、受付から報告までに関わる各作業工程での検体紛失や取り違いのリスクについての教育も重要である。社員の育成により円滑な業務遂行することが可能となりそれが顧客に提供する検査サービスの質の向上に繋がると考える。
 これらに加え、2021年より細胞検査士資格取得に向けた教育体制を整えることとした。勉強会、講習会といえば集合教育が一般的であるが、受験者にあわせた指導を行うことができるよう個別教育を実施することにした。近年、個の尊重が重要となりコミュニケーションを通じて所属先の良好な人間関係を築くことが求められてきた。一人ひとりの価値観を理解し努力する姿勢を確認し、信頼関係を築きながら教育をすることが重要と考え取り組んできた。
 これらの内容について紹介する。


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