仙台赤十字病医誌 Vol.22, No.1, 3-10, 2013

論説

マロニエをめぐる地震と病理医への道

東北大学名誉教授

笹野 伸昭

Earthquake and Pathologist Way through “Maronie”

Professor Emeritus, Tohoku University

Nobuaki SASANO, MD

要旨

著者の生涯に一度の大事業であった自宅建築のさい,心の安らぎを求めてささやかな和風の庭園を作ったが,後にその一隅にスイスから持ち帰ったマロニエの実を植えたところ今や大樹となり,現代日本を象徴する庭のアクセントとなっている.このヨーロッパ由来の樹は筆者が教授となって間もない頃から共に成長して来た記録を象徴しており,それにまつわるさまざまな思い出を述べた.


Key words:庭園,スイス,マロニエ,地震,病理医