仙台赤十字病医誌　Vol. 17, No. 1, 17-19, 2008

原著

硬膜外カテーテル側孔位置の検討

仙台赤十字病院　麻酔科

嶋　　　武　　千葉　聡子　　高橋　　徹
白鳥　隆明

Best Orifice Position of the Epidural Catheter

Division of Anesthesia, Japanese Red Cross Sendai Hospital

Takeshi SHIMA, Satoko CHIBA, Toru TAKAHASHI and Takaaki SHIRATORI

要旨

硬膜外カテーテルの側孔位置を先端より3 mm，6 mm（近カテ群）と13 mm，16 mm（遠カテ群）の2群に分けて，硬膜外カテーテル造影法により比較検討した。対象は各群50例計100例で，椎間孔逸脱，血管内迷入，硬膜下腔迷入は近カテ群34%，遠カテ群24% であり，両群間に有意の差は認められなかった。硬膜外カテーテルの先端にある側孔の位置を10 mmより遠位にしても硬膜外腔への留置率は変わらなかった。

Key words: 硬膜外麻酔，カテーテル側孔位置，カテーテル造影