仙台赤十字病医誌　Vol. 16, No. 1, 75-79, 2007

看護研究

脳血管障害患者の退院計画についての看護師の意識調査

仙台赤十字病院　看護部（7B病棟）

佐々木瑠美子　　鈴木　由美

A Survey on Nurses' Strategy for Discharging Patients
with Cerebrovascular Diseases

Ward of 7B, Japanese Red Cross Sendai Hospital

Rumiko SASAKI and Yumi SUZUKI

要旨

脳血管障害で後遺症を持つ患者は，治療が終了し退院許可が出ても，介護力不足などの家庭の問題から退院日が決まらないことがある。そのため，当病棟では医師・看護師・MSWで検討し，退院計画である《神内プラン》を作成した。神内プランとは患者の入院から退院までの一連のケアプロセスをフローチャート化したものであり，退院へ向け看護介入する時期を明確に位置づけたものである。今回，早期退院を目指すために神内プランを使用している病棟看護師の，プランに対する意識を把握し，今後の示唆を得る目的で意識調査を行なった。

Key words: 退院計画，脳血管障害患者