仙台赤十字病医誌 Vol. 11, No. 1, 107-109, 2002

臨床統計

仙台赤十字病院における居宅介護支援事業の現状報告

仙台赤十字病院 医療社会事業部

佐藤 幸子

はじめに

 介護保険法が施行,実施され1年8ケ月が経過した。当院は2000年4月,居宅介護支援事業所の指定を受け,医療社会事業部では従来の福祉相談援助に加えて,介護にかかわるケアプランの作成を実施し,居宅介護計画支援業務の役割をスタートした。高齢社会では医療の場にも,個々人の病気が原因で機能低下や生活障害が起きた場合に,主治医は介護に関する総合所見を記入する意見書が求められるようになったこと。又,従来の相談援助のみでは解決が困難だった居宅での生活に対して,ケアプランを作成することで安心した生活が送れるような援助ができるようになった。当事業所では,その経過と現在の状況を報告し,ケースワーク援助とケアマネジメント援助の連携,ケアプラン作成の課題について考察する。