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固定照射と違い,移動寝台専用の出力,TPR等,基礎dataの測定が必要である。 |
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移動速度を変えることによって,体厚の補正が可能である。 |
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照射体位は仰臥位で行えるため,患者は楽な姿勢で治療可能である。 |
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肺や水晶体,その他の遮蔽が,再現性良くかつ正確に容易に可能である。場合によってはCT-planningも可能である。 |
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治療時間が,床置き型の装置に比較して短い。 |
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リニアックグラフィーを使用して,block等の確認が行える。 |
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線量 |
標準治療 12.0Gy/6Fr/3days(朝,夕の2Fr/day,間隔は6時間以上) ミニ移植 4Gy/2Fr/1day or 2Gy/1Fr/1day 特殊治療 13.2Gy/11Fr/4days(小児ALLでPh1+,再発症例の場合,朝,昼,夕の3Fr/day,間隔は3.5時間以上) |
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照射方法 |
寝台移動法を採用A-P方向から片道0.5Gy/の一往復+P-A方向から片道0.5Gy/の一往復の合計二往復で2Gyを照射。 線量率は10〜15cGy/minute。 |
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TBIの副作用 |
早期: 肺線維症(TBI後3ケ月以内の死因で最重要。特に10週後で最多。サイトメガロウイルスと放射線が関与と言われている。) 晩期: 白内障,内分泌障害,不妊,成長障害(IQの低下,低身長) |
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肺のブロック |
早期障害である肺線維症の低減を目的とする。 方法としては,体積が作用する肺においては化学放射線療法では全肺野に8Gy以上照射すると肺線維症になるというdataに基づく。これに従い,鉛2/3価層(約8mm)の遮蔽を行う。TBI12Gyのうち,8Gyだけ照射する。 |
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目のブロック |
晩期障害である白内障発生risk低減のために水晶体への照射低減を目的とする。 水晶体の耐用線量12Gyを考慮して,その半分をcutする。当院ではA-P方向からの3Gyをcutしている。P-A方向からは頭の厚みで3Gy分cutしている。 |
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腎臓のブロック |
腎機能が著しく低下している患者,または過去に腎臓への照射歴のある患者には人造のblockをしている。 60mm以上の鉛を,用いてblockする。CT PLANによってROIを設定し,体表面上に置いてblockする。 |
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卵巣のブロック |
将来,出産を希望される患者のために行う。小児の場合には,凍結保存が望ましい。腎臓の場合と同様に,60mm以上の鉛を,用いてブロックする。CT PLANによってROIを設定し,体表面上に置いてblockする。 |
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その他のblockについては過去に外照射の既往がある患者に腎臓や卵巣と同様の方法でblockが必要になることがある。当院での経験例としては,視交叉,副鼻腔のblock経験がある。 |