宇宙航空環境医学 Vol. 59, No. 2, 90, 2022

ニュースレター

(2)広報委員会から
広報委員会から

徳丸  治

広報委員長 
大分大学 福祉健康科学部

 会員の皆様,初めまして。岩崎理事長より広報委員長を拝命しました大分大学の徳丸と申します。どうぞ宜しくお願い致します。このスペースをお借りして,広報委員会の方針について,ご説明させて頂きます。
 広報委員会は,私と京都大学の寺田昌弘先生の2名体制でスタート致しました。昨年12月21日に遠隔で打ち合わせを行い,今後の活動について話し合いました。今後も遠隔での打ち合わせを重ね,広報活動を進めていきたいと考えております。主なものを簡単にご紹介致します。
 1. 学会ホームページについて
 河野事務局長が管理されている学会HPの一部を,広報委員会の活動で利用させて頂くこととなりました。まだ,具体的な書き込みは行えておりませんが,今後充実させていきたいと思います。
 2. 広報委員会の広報活動は,学会内向けか,学会外向けか?
 学会員に向けて研究を活性化させるうち向けの広報と,社会全般に向けて学会活動をアピールする外向けの広報を,検討して参ります。寺田先生が企画委員も務めておられますので,企画委員会と共に進めていきたいと思います。
 3. 学部学生・大学院生への広報
 学部学生や大学院生が年次大会で発表する機会は多くありますが,その後の入会に必ずしも直結していないようです。年次総会以外の学会行事や活動にも参加できるように工夫して,宇宙航空医学の魅力に触れる機会を増やすことはできないか検討していきます。
 4. 出前授業
 日本生理学会のような出前授業のリストを公開してはどうでしょうか。高校生や大学生を対象とするだけではなく,例えば小学校低学年向けを用意してはいかがでしょうか。
 5. 他学会とのコラボレーションについて
 他の学会とのコラボレーションも積極的に進めていきたいと考えています。寺田先生に精力的に進めて頂きたいと思います。
 最後に,自己紹介を少し。私は航空自衛隊の医官出身です。1995年,まだテキサス州サンアントニオ市のブルックス空軍基地に在った米空軍上級航空医学課程(AAMIMO)を履修させて頂きました。その後,旧宇宙開発事業団に移り,2000年の毛利衛宇宙飛行士と若田光一宇宙飛行士の飛行支援に従事する機会を得ました。また,始まったばかりの国際宇宙ステーションの有人運用訓練にも参加しました。その後,東京女子医科大学,大分大学医学部を経て,2016年より同・福祉健康科学部理学療法コースにおいて生理学の教育と研究に従事しています。この度は,思いがけずも本学会の理事を拝命しました。私は縁あって宇宙航空医学の世界に足を踏み入れ,紆余曲折はありましたが,そこで導かれ育てられました。その航空宇宙医学に改めて感謝し恩返しをする機会を与えて頂いたと思っています。微力ながら,広報委員長として精一杯務めて参りますので,ご指導とご鞭撻を頂けますよう,心よりお願い申し上げます。