宇宙航空環境医学 Vol. 59, No. 2, 88-89, 2022

ニュースレター

(3)理事長退任あいさつ
理事長を退任して

加地 正伸

 2021年11月20日開催の日本宇宙航空環境医学会総会をもって理事長を退任し,新たに選出された岩阜ォ一理事長に職務を引継ぎました。連続3期9年の任期を無事に満了することができましたのも会員の皆様のご協力の賜物と感謝致しております。
 日本宇宙航空環境医学会は1955年に発足した宇宙航空環境の分野では本邦における最も伝統ある学会です。宇宙航空環境をはじめとする特殊環境における医学や心理学等に関する研究を行い,その成果を広く社会へ還元することを目的とし,会員の方々が多岐に亘る分野で活躍して来ました。
 理事長の任期中,学会の運営を円滑にしていくためにいくつかの工夫をしました。
 事務局作業については,株式会社東京コンピュータサービスの会員管理システムを導入し,会員各自がホームページ上で情報を更新でき,事務作業もリモートで実施できる環境を整えました。当初想定していた訳ではありませんが,結果的にコロナ禍でのリモートワークに役立ちました。
 長年の懸案であった学会誌の確実な定期刊行を達成するために,発刊回数を年2回に集約し,編集事務局を笹氣出版印刷株式会社に委託しました。これにより学会誌57巻2号(2020年9月号)以降は定期刊行を達成しています。
 第67回日本宇宙航空環境医学会は南沢亨大会長のご尽力により,コロナ禍にもかかわらずハイブリット形式で開催することができました。学生会員や若手の方々の活躍も顕著で今後の活躍が期待され,学会の将来に明るい兆しを感じています。
 新理事長の下で日本宇宙航空環境医学会が益々発展していくことを希望しています。