宇宙航空環境医学 Vol. 59, No. 2, 86, 2022

開催報告

令和3年度宇宙基地医学研究会 アンケート結果(全22名)

Q1:研究会の感想
・ 非常に良かった:16名,良かった:6名,
 どちらでもない/つまらなかった/非常につまらなかった:0名。

Q2:研究会で印象に残った点(一部抜粋)
宇宙放射線対策,月基地の準備の現実性(医学の包括的なプログラム),遠隔医療の進歩,生体モニタリング,宇宙における運動機器の変遷

Q3:Moon Village勉強会で今後取り上げてもらいたい内容
ゲートウェイについて,医学と他分野の意見交換

Q4:将来の医療・ライフサイエンス技術の進歩に関するアイデア
・ 着用するだけで地球重力化に匹敵する負荷が得られる衣類(インナー)
・ 遠隔医療の発展
・ 技術の進歩に合わせた倫理面への造詣(文化,宗教,民族への理解)
・ 他分野との交流,多職種(看護師,理学療法士等)の関与
・ 将来の技術開発に対し,ある程度,ゴールを決めて進めること

Q5:人類の恒久的な宇宙滞在に向けて,解決すべき課題
・ 宇宙放射線対策,宇宙での救急医療,遠隔医療・遠隔手術,精神心理対策
・ 衣食住の問題(トイレ,入浴施設等)
・ ヒト以外の動物との共生
・ 輸送手段(宇宙エレベーター)
・ 宇宙空間におけるヒトの解剖学的・生理学的な正常状態の検討
・ 医療分野では,地球上でできていない事は基本的に宇宙では難しいと考えられ,これまでの様に目の前の医療の進歩を着実に行っていくこと