宇宙航空環境医学 Vol. 59, No. 2, 73, 2022

開催報告

令和3年度 日本宇宙航空環境医学会 宇宙基地医学研究会 開催報告

泉 龍太郎

日本大学/宇宙基地医学研究会 世話人代表

 令和3年度は,令和4年3月11日(金),東日本大震災から11年目の日の午後6時から,オンラインで開催しました。今年度のテーマは「ムーンビレッジ勉強会における医学・ライフサイエンス分野の検討状況」を取り上げ,全体的な方向性を含め,5つの分野からの話題を提供しました(詳細は講演要旨集をご参照下さい)。また昨年度に続き,今回も参加者は学会員に限らず,一般の方も無料で参加可能としました。その結果,全部で100名程度(演者・世話人を含む)の方にご参加頂きました。
 最後に,今回の研究会にご登壇頂いた演者の先生方,事務作業を担当して頂いた研究会世話人の皆さまに御礼申し上げます。

【プログラム】
演題及び演者(敬称略)
司会 泉 龍太郎(日本大学/宇宙基地医学研究会世話人代表)
1. Moon Village活動の全体概要  坂本 勇樹(JAXA ISAS)
   ※医学・ライフサイエンス分野の取り組み  泉 龍太郎(日本大学)
2. 筋骨格系の課題と対策  山田 深(杏林大学)
3. 月や惑星で行う医療〜生理学的要因と課題〜  倉住 拓弥,岩崎 賢一(日本大学)
4. 月面基地定住に際しての放射線防護  立崎 英夫(量研 放射線医学研究所)
5. 月居住に向けた精神心理における課題と対策  笹原 信一朗,道喜 将太郎,松崎 一葉(筑波大学)

宇宙基地医学研究会世話人
  井上 夏彦,鈴木 豪,速水 聰(JAXA),大本 将之(久留米大学),暮地 本宙己(東京慈恵会医科大学)

添付1:講演要旨集
添付2:アンケート結果

補足:令和2年度宇宙基地医学研究会報告書の,秋元 茂氏からご提供頂いた南極越冬隊の写真のカラー版は,オンライン版においてはサプリメンタルファイルへのリンクが付される予定です。