宇宙航空環境医学 Vol. 58, No. 2, 131, 2021

ニュースレター

5.  第66回大会関連
第66回日本宇宙航空環境医学会大会の大会事務局長を務めて

道喜 将太郎

筑波大学 医学医療系 産業精神医学・宇宙医学グループ

 当初,2020年11月に京都市で開催される予定でした第66 回日本宇宙航空環境医学会大会は,昨今の新型コロナウイルス感染症の大流行により,現地での開催が困難となり誌上開催となりました。
 事務局は2年前から発足し,大会の視察や会場の準備等を行って参りました。2020年1月のダイヤモンドプリンセス号の新型コロナウイルス感染の報告があったときも,まさか今まで通りの開催ができなくなるとは夢にも思いませんでした。日に日に日本国内の感染者数が増加するにつれて,大会の開催方法を再検討しなければならなくなり,開催予定日の直前まで,現地での開催ができるのか,人数を減らして会場の収容人数の50%に押さえれば良いか,オンラインでの開催にするのか,事務局内で侃侃諤諤の議論を交わしました。最終的には理事会からのご指示を頂き現地開催を諦め,初の誌上開催となりました。
 これまで準備していたものが一変しましたが,会場の設営や当日の準備等がなくなり,負担としては軽くなりました。しかしながら,今までにない形式の開催でしたので,完成形のイメージができず手探りで進めて参りました。そのような状況で,理事長の加地先生,編集委員長の小野寺先生には多くのアドバイスを頂き感謝しております。
 誌上開催ということで,演題募集をかけても演題が集まらないのではないかという不安がありましたが,皆様にご協力いただいたおかげでほぼ例年と変わらない演題数が集まりました。COVID-19関連の演題もあり,非常に興味深い演題が集まったかと思います。特別講演や若手セッションも設け可能な限り例年のコンテンツと同じクオリティを保つよう努めました。本稿を執筆している1月中旬は,まだ学会誌が発刊される前で,まだまだ作業が残っている状況ではありますが,本大会を成功に導きたく皆様のご支援を賜りたい所存です。
 最後に,COVID-19の感染流行の一日も早い収束を願っております。