宇宙航空環境医学 Vol. 58, No. 2, 125-126, 2021

ニュースレター

1.  理事会から (2)事務局長退任あいさつ
事務局長を終えて

三浦 靖彦

東京慈恵会医科大学 総合診療内科

 2016年1月に,須藤正道先生が急逝されたことにより,それまで,長年にわたり,須藤先生が一手に引き受けていた日本宇宙航空環境医学会の事務局長の仕事を拝命することとなりました。当学会の,ほとんどすべての運営は,須藤先生が,お一人で担ってくださっておりましたので,まずは,膨大な情報がどこにあるのかから始めなくてはなりませんでした。これにつきましては,加地理事長が時間をかけて,宇宙航空医学研究室の数台のPCの中から発掘作業をしてくださいましたおかげで,ほとんどの情報を引き継ぐことができました。
 在任期間中,一番大変であったことは,須藤先生の闘病期間中に,日本学術会議の協力学術研究団体の更新作業ができなかったために,学会員の名簿を再提出しなくてはならないことでした。当時の日本学術会議の担当者が非常に厳格で,「学会員の過半数が研究者でなくてはならない。医師であるだけでは研究者とは認めない。」という判断で,再認定が却下されてしまいました。その後,全会員に向けて,いわゆるアカデミック・ポジションの確認を,数回にわたりさせていただき,何とか過半数を満たすことができ,再認定にこぎつけました。これを契機に,WEB上の会員名簿の「その他:個人用備考欄」にアカデミック・ポジションを記入していただくシステムを追加いたしました。今後のためにも,今一度会員の皆様にも再確認いただけますよう強くお願いいたします。また,会員の皆様の中でメールアドレスの更新をされていない方が常に60名弱おり,事務局から会員向けの情報発信をするたびに,60通前後が不達として戻ってくるため,それを削除するという悲しい作業がございますので,是非,これを機会に正しいアドレスへの変更をお願いしたいと存じます。
 5年間にわたり,事務局長を担当させていただきましたが,加地理事長におんぶにだっこ状態で,本当にご面倒をかけてしまいました。次期事務局長は,若くて行動力もありますので,このようなことはないと思いますが,会員の皆様方におかれましても,ぜひとも,学会運営にご協力いただけますよう,お願い致します。