宇宙航空環境医学 Vol. 57, No. 2, 75, 2020

ニュースレター

4. 第66回大会関連
第66回大会を開催するにあたり

松崎 一葉

筑波大学大学院・医学医療系 産業精神医学・宇宙医学グループ 教授

 2020年11月12日(木)から11月14日(土)に第66回日本宇宙航空環境医学会大会を開催させていただくこととなりました。今大会は京都で開催させて頂くこととしました。学会とともに,是非,秋の京都をお楽しみください。
 テーマは「月に住む─月と日本人─」としました。
 2024年にNASAは再度人類を月に送るアルテミス計画を予定しています。そして,有人火星探査ミッションに向けての月軌道プラットフォーム・ゲートウェイを建設し,今後は,人類が月に住むようになります。まさに子ども時代に見た夢のようです。
 月は科学技術的な到達目標であるだけでなく,古来より日本人の精神的・文化的な拠り所でもあります。月には兎が住み,竹取物語ではかぐや姫が月に帰ります。ISSで蓄積した「極限環境での生存技術」により,人類は月でも生きていくことはできるでしょう。しかし,それだけでは十分な暮らしとは言えません。これからは月に住んで,独自の文化を育んでいくことになるでしょう。
 今大会では,人類が「月に住む」ための,科学技術的な側面と精神文化的な側面との融合について語りたいと思います。そのような「科学と文化を語る場」として京都は最適な場所だと考え,この地での学会開催に思い至りました。ちょうど,紅葉が美しい季節です。とても混み合うことが予想されますので,どうぞお早めに宿をご予約下さい。

開催情報
開催期間:2020年11月12日(木)〜11月14日(土)
会場:kokoka京都市国際交流会館(〒606-8536 京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)
アクセス:地下鉄東西線・蹴上(けあげ)駅から徒歩6分 南禅寺近くです
(URL:http://www.kcif.or.jp/web/jp/access/

大会長:松崎一葉
事務局長:道喜(どうき)将太郎
大会ホームページ:今後公開予定
一般演題の受付:2020年8月〜9月予定

 お問い合わせは,第66回日本宇宙航空環境医学会大会事務局(jsasem66@gmail.com)までご連絡いただけますよう,よろしくお願いいたします。