総　　説

間質性肺炎の病理診断up to date

高橋美紀子　　　阿曽　達也　　　川本　雅司

（帝京大学医学部附属溝口病院病理診断科）

要旨: 2002年に米欧呼吸器学会共同で国際分類が提唱されて以降，特発性間質性肺炎（idiopathic interstitial pneumonias:IIPs）の病理組織診断は7組織パターンに沿って診断され，さらにIIPsの診断においては臨床医，放射線科医および病理医による集学的議論による診断が重要となってきた。2013年にはその内容が改訂され，主なIIPsと稀なIIPsに再分類され，さらに主なIIPsは3つのカテゴリーに分けられた。これらの改訂内容を含め，IIPsの診断ポイントについて解説した。

キーワード:lung, idiopathic interstitial pneumonias （IIPs）, idiopathic pulmonary fibrosis （IPF）, nonspecific interstitial pneumonia （NSIP）, organizing pneumonia （OP）

The Up-to-Date of the Histopathological Diagnosis of the Interstitial Pneumonias

Mikiko Takahashi, Tatsuya Aso, and Masashi Kawamoto

Department of Diagnostic Pathology, University Hospital, Mizonokuchi, Teikyo University School of Medicine

（論文受付:2019年11月28日）

（採用決定:2019年12月9日）