総  説

卵巣腫瘍のMagnetic Resonance Imaging

小澤 栄人

(埼玉医科大学国際医療センター画像診断科)

要旨: Magnetic Resonance Imaging(MRI)は,優れた組織コントラストにより病理学的な特徴を反映することから,婦人科疾患の術前診断に多くの情報を与えることを可能にしてきた。特に近年の3テスラのMR装置の普及や新たなソフトウエアの開発により,さらに多様な撮像法が可能となっている。今回の総説では,近年MRIの卵巣腫瘍の良性悪性を判断する上で,使用されている代表的な撮像法とそれらのMR画像を放射線科医がどのように利用し,鑑別に役立てているかという具体例を示している。

キーワード: Magnetic Resonance Imaging,卵巣,画像診断


Magnetic Resonance Imaging of Ovarian tumor

Eito Kozawa

Department of Diagnostic Radiology, International Medical Center, Saitama Medical University

(論文受付 2015年9月5日)

(採用決定 2015年10月9日)