試薬の管理
【質問事項】
1.切出し室において,キシレン対応の材質手袋を着用した場合,作業効率が低下すると思います.生検の取扱いや試薬取扱いを併用する場合は,推奨される手袋の使い分けはありますか.

2.自施設で実践したいため,スタッフへ周知した具体的な取り組み例を教えてください.


【回答】
1.厚生労働省「皮膚障害等防止用保護具のマニュアル」の参考資料2「耐透過性能一覧表」を参考に,ホルムアルデヒドとキシレンの両方において使用可能な材質のうち,ホルムアルデヒドの作業効率を重視したより厚みがない化学防護手袋を選択し,キシレンでは使用時間で調整する(使用可能時間内に交換)という方法(使い分け)が考えられます.

2.当院では,これまで安衛則,特化則,有機則等の法令に則った掲示による作業者への周知のほか,毒物劇物取扱者による化学物質の取り扱い,特定化学物質作業主任者による局所排気装置の簡易点検法,クリエイト・シンプルを用いた化学物質のリスクアセスメント,保護具着用責任者による保護具の種類・着用に関する教育,部門責任者によるリスクアセスメントの実施と月1回会議内での結果報告等を行って参りました.


【追加のご発言】
化学物質関連法令の最新情報を得る方法として,環境省,厚労省,経産省による新着情報メール配信サービスやNITE化学物質関連情報配信サービスなどがあります.

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