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マイクロウェーブを用いた脂肪組織の凍結切片作製法

関西電力病院 臨床検査部   水口 敬司


当院では、以前は脂肪組織を無処理のままコンパウンドに包埋しクリオスタットで薄切をおこなっていた。その後、マイクロウェーブを導入し、コンパウンド、PBS、界面活性剤を混ぜた液に漬け、マイクロウェーブを3分照射して前処理を行うという方法で比較的良好な標本作製が可能となっている。
今回我々はマイクロウェーブ前処理の効果を評価するとともに、より良好な脂肪組織の凍結切片を作製する為に標本作製法を再検討した。
条件は、クリオスタットの庫内の温度を数段階設定し、各温度でのマイクロウェーブ非使用とマイクロウェーブ使用を比較した。さらに各温度で照射時間、照射温度等を変更して標本を作製し、それぞれの標本の評価をおこなった。 現状の凍結切片作製法と今回の検討結果を報告する。


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