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特定非営利活動法人「病理技術研究会」設立趣旨



 本会は故渡辺恒彦先生が病理技術の安定と発展を願って橋本敬祐・武石 詢・福島範子諸先生らと発足させた研究会で、昭和48年7月7日(土)に第一回組織技術研究会が国立東京第一病院西棟一階講堂で開催された。

当初の会名称は、組織技術研究会と称していた。現在まで76回の定例会の開催により会員は、460人を抱える会として34年間活動している。

現代医学の中で組織(病理)技術が病理学その他にとっていかに重要であるかは、今更いうまでもない。そしてこの技術ほど表面上は容易く見えながら、奥の深い技術もそう多くはないと思う。極端な言い方をすれば、武石先生の考案した替刃メスをはじめ、色んな機器等が当時より格段に便利で良くなっていて、少々無理をすれば一ヶ月の訓練で一応の技術を覚える事も不可能では無いかも知れないが、しかし10年20年とこの道にいそしんでいても、これで十分だとは言えないどころか、次から次へと難解困難な問題があらわれ、途方に暮れる経験をするのもこの道の特徴では無いだろうか。

こんな時、同じ道で苦労している者同士が集まって知恵を出し合ったり、一緒に新しい事を学んだりする事が出来たら、どんなに有益な事だろうかと考え、有志が集まり第一回研究会が開催された。

この意志を全国の医療資格を問わず広く病理技術全般に携わる人々を対象に、病理技術に興味や関心のある人々が今後も研究会を通して交流する事を目的とし、社会に対して責任ある体制で継続的に活動する本会は特定非営利活動法人の趣旨に合致したものと考えここに設立を申請したいと思います。

平成19年12月
総務幹事 末吉徳芳


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