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トルイジン青染色液を用いた面出し確認のための簡便な方法

阿部 仁(慶應義塾大学医学部病理学教室)


 パラフィン切片標本作製において、依頼者側より目的とする薄切面の細部まで指定されることが多くなり、依頼者とともに薄切面を観察しながら作業をおこなう機会が増えている。

以前は、薄切面を確認するために顕微鏡のコンデンサーを下げたり、コンデンサーの絞りを動かして薄切面の確認を行っていた。この方法だとある程度、標本上で薄切面の確認はできるが詳細には観察不可能であった。

このため、電子顕微鏡の厚切り標本で使用する染色を応用できないか試してみたところ薄切面の細部まで良好に観察できた。

当施設では、この方法を利用してから数年が経過したが大変好評である。今回我々の施設で実際行っている方法を紹介し、さらに各種の染色液を用いて薄切面確認に利用可能かどうかの検討も行ったので報告する。


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