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廃試薬処理の実際

アサヒプリテック株式会社


環境問題が地球規模で議論されるなか、各産業分野から排出される廃棄物の無害化・減量化・リサイクルの推進は、緊急かつ最大のテーマです。法規制の強化、ISO14001の推進など環境負荷・リスクの軽減への取り組みが進むなかで無害化処理にとどまらずゼロエミッション・マテリアルリサイクルへの社会的ニーズも高まっています。そういった社会情勢のなか廃棄物の観点からみた「廃試薬」は独特のポジションに位置します。

全国の産業廃棄物のなかでもポピュラーで、その多くを占める「建設系産業廃棄物」や「廃プラ」というマテリアルとしては比較的単純な廃棄物に比べて、産業廃棄物としてみた「廃試薬」は「有毒性」「腐食性」「爆発性」「変異源性」等さまざまな負の要素が「少量多品種」でという状態で存在し、それにより取扱いが非常に危険で困難を極めます。

アサヒプリテックは、長年培ってきた高度な技術とノウハウで、環境保全に貢献するさまざまな事業を展開してきました。これらの多品種にわたる廃試薬類を、収集運搬段階から徹底した安全管理体制でのぞむとともに、自社工場の無害化専用ラインでの中間処理、ゼロエミッション・マテリアルリサイクルの処理ルートを確保しています。

また、ラベルがはがれて内容物が不明な廃試薬類でも、高度な分析技術で判定し適正処理のアドバイスを行うことが可能です。
今回はそういった廃試薬類処理に関して、その現状と実際について専門処理業者の立場から発表いたします。


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