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選べるサイズ ヒストステイナー

長嶋 健二(㈱ニチレイバイオサイエンス)


 ヒストステイナーのコンセプトは、手頃な機器価格、ランニングコストで、用手法で行っていた染色を試薬プローブ滴下方式により自動化することにあります。そして、施設の状況に合わせて3サイズから選択することができます。脱パラフィン、抗原賦活化の熱処理ができない(蛋白分解酵素処理は可能)という点はありますが、オープンシステムでありますので、専用試薬ボトルを用いて頂ければ、他社の試薬でもランニングすることができます。また、操作する方のストレスを軽減するために、表示はほぼ日本語で統一されております。操作がスムーズに行えますし、表示されるメッセージの理解や普段使用しない機能の操作も容易であります。新任の方でも短期間で操作方法をマスターして頂けると思います。更に、スライド、試薬ともに2次元バーコードラベルで管理できますので、スライドや試薬ボトルの設置場所を間違えることによる染色ミスの心配はいりません。そして、スライドと試薬バーコードのスキャンを連続して行うことにより、染色作業スタートまでを簡略化し、操作ステップを大幅に短縮することができます。染色プロトコールは50ステップまで自由自在に組み立てられ、いくつでも登録することができます。そして、異なるプロトコール(ポリマー法とSAB法など)を同時にランニングすることもできます。試薬の登録も簡単です。また、染色プログラムの入力に便利なオートプログラム機能がありますが、第一抗体の登録画面でオートプログラムを作ることができ、新規第一抗体を採用した時にも登録のストレスは少ないものと思います。


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