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自動免疫染色装置Bondシステム

手嶋 豊彦(㈱三菱化学ヤトロン)


Bondシステムは手染めに近い仕上がりで標本を作製できる全自動免疫染色装置です

本システムの使用上の特徴を下記に列挙します。

・連続バッチプロセッシング
1バッチトレイに10スライド挿入可能で3バッチまで処理が可能です。この方式によりバッチごとのスタート(ストップ)が独立して制御可能で運用の汎用性が向上しています。また、バッチごとのプロトコール選択が可能で、使用に幅を持たせる機構となっています。

・カバータイルテクノロジー
画期的なカバータイル方式により少量の試薬によるスライドとの均一な接触が可能となっています。また、カバータイルの縁にはリザーバーが形成されるため蒸発を防ぎ高温不活化の効率を低下させません。さらに、吸引によるスムースな拡散方式により再現性の高いむらのない染色性と飛躍的な洗浄効率を得ることが可能となり、全処理工程の短縮化が図られました。

・バーコート管理試薬は全てNovocastra社製の高品質な製品を安定供給されますし、他社抗体も使用できます。バーコード管理を採用することで在庫管理、モジュラー間の試薬利用が可能となりヒューマンエラーを最小限にすることが可能となりました。

・試薬・廃液ボトルの一体収納
操作上必要な試薬は、本体下段のボード内に収納され余分な場所をとりません。廃液も自動的に一般廃液とハザード系廃液に分別され収納されます。

・Bond-maXの個別特性
Bond-maXでは、脱パラフィンと抗原賦活化に対して温度と時間の設定がバッチごとに可能でより確実な染色操作が可能となっています。また、温度、時間が設定可能な特性を生かして in situハイブリダイゼーション処理が可能となっています。


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