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光触媒空気浄化機による室内空気質改善

佐々木孝治
アンデス電気株式会社首都圏営業所


 昨年のSARS(重症急性呼吸器症候群)発症・拡大は,記憶に新しいが治療法を含めて制圧はされていません.この時に最大の感染リスクを負ったのは医療従事者であったことを一般の方で正しく理解されている方は少なく,鳥インフルエンザ・鯉ヘルペスと続いている未知の感染症はまだ私達の近くに存在しています.この未知の感染症対策に最初に対面する医療従事者自身が身を守ることが不可欠であると考えます.アンデス電気が開発した空気浄化機「青い森の風」の最大の特徴は,角柱状結晶という3次元構造を持った酸化チタン光触媒を搭載していることです.光触媒の結晶体を立体化したことにより,表面積が大幅に拡大したことで活性力が飛躍的に向上しました.その結果以下の2大機能を保有しています.
1. 優れた除菌能力
北里研究所の除菌試験では,インフルエンザウィルスA型,MRSA(黄色ブドウ球菌),大腸菌のいずれも瞬時に99%以上分解することが立証されました.また,中華人民共和国衛生部 消毒機器として認定を取得(第0011号)光触媒は除菌・不活化のプロセスから薬品耐性が無く,原理的にはどのような浮遊菌,ウィルスにも効果があるとされています.
2. 優れた脱臭能力
シックハウス症候群などの原因と考えられているホルムアルデヒド,VOC(揮発性有機物化合物)などの有機物質や悪臭を短時間で分解させることが可能です.シックハウス症候群住宅,また大学解剖実習室でのデータで説明します. 経済産業省「NEDO」の助成を受け研究開発した角柱状酸化チタン光触媒は,関連内容を含めて19件特許出願中です.この新技術を搭載した「青い森の風」を室内の空気環境の改善に活用願いたいと思います.


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