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サーモ シャンドン社製クリオトームのホルマリン燻蒸殺菌システムについて

佐藤 哲弘

サーモバイオアナリシスジャパン株式会社


1991年英国HSC(Health&Safety Commision)より、『臨床検査室の作業の安全性と感染対策』が打ち出され、凍結ミクロトーム(クリオスタット)の処置法で、ホルマリンによる燻蒸殺菌法が紹介されました。但し、用手法での殺菌法のため、24時間から48時間かかるというものでした。一方日本国内でも、クリオスタット使用中による技師の結核その他-他部門従事技師と比較して-の感染率の高さは学会等でも報告がなされ感染対策について注目されはじめました。そんな中、サーモ シャンドン社製クリオトームは、1995年から国内にて販売されはじめました。
今回ご紹介致しますサーモ シャンドン社製クリオトームは、庫内を約8時間でホルマリンで自動燻蒸殺菌できる機能を持っています。このホルマリン燻蒸システムが可能になった背景には、ミクロトーム本体を庫外に設置したという革新的な構造によります。その他、この構造によって、庫内の清掃やメンテナンスが簡易になり、冷却効率も格段に向上しました。
凍結切片作製時の作業者のリスクを少しでも軽減させる方法として、検討の一助になれば幸いです。
【発表内容】
1.クリオトームの特徴について-ユニークなデザイン
2.ミクロトームの設置構造について
3.ホルマリン燻蒸殺菌について
4.ホルマリン燻蒸の行程-ホルマリン自動燻蒸殺菌について
5.その他


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