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順天堂大学浦安病院

古谷津純一

　Herceptin (Trastuzmab) はHER2タンパクを標的としたヒト化モノクロナール抗体で､乳癌の新しい治療方法として注目されている｡
本邦でこの治療方法を選択するには、HER2タンパクの過剰発現のある浸潤性乳癌であることが条件になっている。DAKO社のHercepTestは、HER2タンパクの過剰発現を免疫組織化学的染色方法により検出する染色キットで、現在のところ日本で唯一体外診断薬として保険収載されている。
今回、当院検査室において、現在まで使用してきた経験や、固定条件による染色性の違いや問題点について報告する。

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