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Hercep TestによるHER2過剰発現乳癌スクリーニングの有用性と問題点

橋詰 薫、神原由季、畑中 豊、西岡卓也、谷 洋一

ダコ・ジャパン株式会社 免疫組織化学部


要旨


新規乳癌治療薬トラスツマブはその投与前に治療の標的分子であるHER2遺伝子の増幅またはタンパクの過剰発現をあらかじめスクリーニングし、腫瘍細胞にHER2の発現が認められる症例のみに投与されるヒト化モノクローナル抗体である。Hercep Testトラスツマブによる選択的で効果的な治療のためのスクリーニング法であり、2001年3月の発売以来日本の各施設で使用されている。欧米での検討報告により、その有用性や問題点について議論されているものの、日本の標本における報告は未だ少ない。そこで今回検討が可能であった浸潤性乳癌症例を中心として、現在までに明かになっている所見をまとめ解説するとともに、Hercep Testの有用性と問題点について考察を加える。


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