HOME > 例会抄録 > 第64回病理技術研究会 > 3.病理検査室における有機溶剤廃液の最利用システム導入の検討
舘林 妙子 篠田 宏
北里大学東病院病院病理部
<はじめに>病理検査における有機溶剤(アルコール・キシレン)の廃液の削減及び購入費の節減を目的として、PPA-4010FS型小型蒸留装置(東科精機株式会社製)による、再利用システムの日常業務内導入を検討したので報告する
(方法)1.廃液の回収、蒸留、成分分析種類別に回収した各廃液を、エタノール、キシロール各々の蒸留プログラムで蒸留し再生液とし、各廃液、再生液をガスクロマトグラフィーにて成分分析を行った。日常業務内での各々の過程における有機溶剤についても成分分析を行った。
<結果>1.各廃液と蒸留した再生液の純度(ガスクロマトグラフィー)
|
廃液 (wt%) |
蒸留液 (wt%) |
||||
エタノール |
キシロール |
水 |
エタノール |
キシロール |
水 |
|
主エタノール+水 |
82.5 |
0.1 |
17.3 |
91.5 |
0 |
8.5 |
主エタノール+キシロール+パラフィン |
97.6 |
2.3 |
0.1 |
97.6 |
2.2 |
0.3 |
主キシロール+エタノール |
12.5 |
85 |
0.3 |
0.2 |
99.7 |
0 |
主キシロール+パラフィン |
0 |
99.8 |
0 |
0 |
99.8 |
0 |
エタノール |
|
|
|
99.9 |
0 |
0.1 |
キシロール |
|
|
|
0 |
99.8 |
0 |