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アミロイド染色 ~コンゴー赤染色のポイントを中心に~

山里 勝信

東京品川病院 臨床検査科


 アミロイドーシスは全身性または限局性にアミロイド線維が組織に沈着し、さまざまな臓器に機能不全を引き起こす疾患として知られている。
 アミロイドの定義は「コンゴー染色陽性で偏光顕微鏡にて黄緑~緑色の複屈折性を示す」とされており、アミロイドーシスの診断においてコンゴー赤染色は不可欠な染色法である。今回、コンゴー赤染色法のBennhold法、Highmann法、Puchtlerh法での染色性の確認後、染色原理に基づき、以下の検証を行った。
 基本とするプロトコルはPuchtlerh法を基準とし染色時間などは以下の通りで行った。
 方法:厚さ6μmの切片をでシランコーテイングガラスにて未染色標本を作製し、脱パラフィン、水洗ののち、マイヤーヘマトキシリン液10分、水洗後、媒染液20分、コンゴー赤染色液20分、水洗後、脱水、透徹、封入を行った。
 検証内容:切片厚(1、3、6、12μm)、コンゴー赤染色液のpH(3、6、12)、添加するNaCl濃度、染色時間、試薬の耐久性、Counter stainであるヘマトキシリン染色の順番などの検証を行った。今回の講演ではこれらの検証結果と併せて染色のポイントなどを報告・発表する。


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