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PAS反応精度管理報告

岡村 卓哉1) 山田 範幸2)

1)獨協医科大学埼玉医療センター 病理診断科
2)岩手医科大学附属病院 病理診断科


【はじめに】
 第109回日本病理組織技術学会では、精度管理事業としてPAS反応をテーマとした。PAS反応は腎生検の診断には必要不可欠な染色であり、その他にも様々な診断に有用な染色として、多くの施設で実施されている染色である。今回はPAS反応の標準化や精度向上を目的として、78施設のご協力を頂き現状を調査した。
【方法】
 10%中性緩衝ホルマリンで固定した、腎臓(人)のパラフィンブロックより4㎛の切片を作製し各施設へ配布した。各施設の方法でPAS反応を実施し染色標本と、染色方法や染色液に関するアンケート調査を返信していただいた。
【評価】
 外部精度評価委員会にて①PAS反応陽性部位の染色強度、②共染の有無、③核の染色性、④陽性部位と背景のコントラストの4項目について評価を実施した。
 評価結果やアンケート調査結果については、返送いただいた標本を供覧しながら学会にて報告させて頂く。


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